ジュエリー修理 T様の場合
T様が指輪のサイズ直しにご来店された時のお話です。
スタッフが「すてきな指輪ですね」と話しかけたところ
思ってもいない、すてきなお話をしてくださいました。
その指輪はT様のお姉さまの指輪でした。
お姉さまはお子様が二人いたのですが男の子だったこともあり、
「私が亡くなったら、これをあなた(T様)にあげるから着けてね」と
言われていたそうです。
元気だったお姉さまの、冗談めいた言葉でしたが
その後、突然、お姉さまが亡くなられたそうです。
それは平成21年のお姉さま自身の誕生日のことでした。
その言葉通り、指輪をT様がいただくことになりましたが
あまりの突然のことで着けることができなかったそうです。
13年の時を経て、
「着けないのもお姉さんに申し訳ないなあ」と思われ
西川にサイズのお直しにいらっしゃいました。
出来上がり、ピカピカにきれいになった指輪に
T様はお喜びでした。
西川のスタッフもT様とお姉さまの絆を教えていただいて
そこに関わることができたことに、本当に感謝しています。
最近の地金高騰のこともあり、
着けないジュエリーを買取りに出すことも多いかと思います。
でもその中で、もし思い出があるものがあるとしたら
修理やリフォームをして、再生させてあげてください。
ジュエリーたちもきっと喜ぶと思います。